石アンプ復活なるか?~窪田式 出力段NO-NFB MOS-FET A級アンプ

2018年06月17日 07:06



「終の棲家」が出来てから一度も鳴らしたことのないアンプがある。
唯一の自作石アンプだ。
このアンプの事はブログに書いた事がないので、製作過程が不明だ。

石アンプは出力にトランスがないので、故障していて直流電流が流れるとスピーカーを飛ばしてしまう恐れがある。
造りっぱなしで、長い間灯を入れた事がないので余計にリスクがある。
このまま廃棄しようかとも思ったが、故障していないなら音をもう一度聴きたい。


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作ったのはかれこれ20年位前で、どんな回路なのかサッパリ記憶がない。
この本を見て作ったのだろう。
金田式は敷居が高くて、窪田式を選んだのだと思う。


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角を折ったページからするとこのアンプで、出力はA級15Wだった。
NFBを電圧増幅部だけに留めている。

記事では電力段と電力段は別シャーシ別電源になっているが、手持ちのシャーシに両方を詰め込んでいる。


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ケミコンは贅沢にも22000μを8本と15000μのオーディオ用を2本使っている。しかし±電源で左右には分けていない。

電圧増幅部はヒートシンクの間に、ユニバーサル基板で左右を上下2段に組みこんでいる。
温度安定性やメンテナンスからすると最悪のレイアウトだ。


DSC05463s.jpg

ラッシュカレントで石が飛ぶと面倒なので、スライダックで電源電圧を徐々に上げていった。


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出力段の電源電圧は設計値が33Vに対して37.7Vあった。
電源トランスは電圧段電力段を一緒にした特注品だが、
出力段電圧が設計AC25Vに対して30Vある所を見ると、別のアンプ用のを流用したのだろう。

大型のヒートシンクが結構熱くなる。
ずっと触ってはいられない位なので60℃はあるだろう。
A級だから仕方ないか。
本当はヒートシンクをケース外に置いた方が良いのだろう。


DSC05467s.jpg

まだタンノイやJBLには繋げないので、オンキョーのシスコンスピーカーで試聴した。

ヒートシンクが温まってからSP端子間の直流電圧を計ってみると、
無負荷では0mVだったが、SPを繋いだ状態では右chだけ30~40mVあったので、数mVに調整した。

時間が経つにつれてクリアーな音になっていく。
シッカリとした音だがFETなのでTrのような硬い音ではない。
しかし音の抜けは真空管に劣る。
さらに柔らかさも求めるとちょっと苦しい。
ま、長い間ほったらかしにしていた石アンプを、現役の直熱三極管と比べるのは無理な話なのだが。


面白い事にNeo:6モードでサラウンドにすると、
足下にあるシスコンのスピーカーではなくて壁面に並べたスピーカーが鳴っているように聞こえる。
実際のスピーカーの位置を無視して音場が形成されている!
音もリア用の300Bの音色が色濃く混じってくる。


結局廃棄は思い留まり、再調整とエージングを続けてみる事にした。



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